アンバーについて
太古の記憶を閉じ込めた
地球からの贈りもの
アンバー( =琥珀 )とは、数千万年前〜数億万年前の地球に繁茂していた樹木の樹脂が化石化したもの。植物から生まれた唯一の宝石であり、温かみのある手触りと輝きで、古くから多くの人々を惹きつけてきました。
久慈の歴史と
文化を物語る
温もりに満ちた宝石
岩手県久慈市は日本一のアンバーの産地。採掘の歴史は縄文時代にまでさかのぼり、久慈のアンバーは地域のシンボルとして人々とともに歴史を歩んできました。嫁入りや安産のお守りとして、薫陸香(くんのこ)と呼ばれるお香や虫よけとして、今も日々の暮らしのなかに寄り添い、その文化は脈々と受け継がれています。
自然のままの
美しさを生かした
タイムレスなものづくり
アガットは1990年の創業以来、地球が長い年月をかけて育んだ天然石のありのままの美しさに敬意を払い、ものづくりを続けてきたブランドです。だからこそ、私たちは歴史や文化的ストーリーを持った久慈のアンバーに魅力を感じ、素材のひとつとしてセレクトしています。
久慈の人々がアンバーに様々な願いを込めて大切にしているように、ジュエリーは可愛さという感度に加え、より強い「意志」を持って選択するパーソナルなもの。ベテランの職人が細やかに手をかけて仕上げた独自の存在感を放つジュエリーが身につける人の一部になるような、長く愛される存在になることをアガットは願っています。
天然ものを超える純度100%の
リファインドアンバー
久慈産のアンバーは世界でも類を見ないほど古い地層から採れる、非常にクオリティの高い希少な宝石です。しかし、その分脆いという特徴があり、そのままでは商品化できないものも数多くありました。
そこで、研究を重ねて生まれたのが、小さな原石のかけらさえも余すところなく加工できるようにした「リファインド」というサステナブルな技術です。この画期的な技術で生み出されたリファインドアンバーは、精製の過程で不純物を取り除き、純度を100%にまで高めることに成功。さらに、自由な成形を叶えたことにより、天然ものでは生み出せないアンバーの新たな魅力を引き出しています。
製作を手掛けた職人はこう言います。「アンバーは柔らかく扱いにくい天然石で、小さなジュエリー向けに形成するのはチャレンジの連続でした。完成した瞬間の感動は忘れられません」。リファインドアンバーは、Made in Japanの誇りが詰まった、職人の手仕事の賜物なのです。