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Gemstone History
今も昔も美しい輝きで人々を魅了してきた宝石。その魅力は深みのある色合いや透明感、そして普遍的な輝きの強さにあります。宝石はすべて、太古の時代から地球上で育まれた鉱物を美しく研磨加工して生まれた天然の石。古代より特別な力を宿すとされる天然石は、夢を叶えるお守りや呪術・占術の道具、また装飾品としていつも人間の暮らしとともにありました。その美しさと希少な存在から、権力や富を象徴するものとして、世界各地に残る神話や伝説でその魅惑的な姿が語り継がれています。そしてストーンスパやストーンセラピーなど天然石が秘める癒しの力は、現代人にとってもはや欠くことのできない存在となっているのです。
Diamond
ダイヤモンド色: 無色、黄、ピンク 他
硬さ:
地球上に存在する最も硬い鉱物、ダイヤモンド。その名称は、傑出した硬さから古代ギリシア語で”征服されざるもの”を意味するadamas(アダマス)に由来しています。宝石の女王とも称されるダイヤモンドの硬さの秘密は、とても高い光の屈折率。太陽光をプリズムに通すと光が赤から紫に分散してきらめくように、ダイヤモンドの表面にもレインボーカラーの光が一面に出てくるのです。その類いまれな美しさと何ものにも屈しない硬さから、永遠の愛を誓うにふさわしい石としてエンゲージリングやマリッジリングなどにも使われています。ダイヤモンドの品質と価値を定める基準は、4Cと呼ばれる4つの要素すなわち、重量を表すCarat、色味を示すColor、透明度を示すClarity、仕上げのCutによって評価されています。
Episode宝石の女王も磨かなければただの石
採掘された原石のままでは半透明で曇っているダイヤモンド。硬くて研磨できなかったことから、長い間、宝石として珍重されることはありませんでした。ルビーなどよりも高価な宝石としての地位を獲得したのは、研磨技術が向上した近年の話。地球上で最も硬いダイヤモンドは、的確なカットと研磨を施してはじめて、鮮烈な輝きを放つのです。
Rubyルビー色: 赤
硬さ:
ラテン語で”赤”という意味のruberを語源とするルビーの歴史は古く、古代インドでも宝石の王として貴ばれていました。ダイヤモンドに次いで硬い性質を持つルビーのなかでもピジョンブラッドと呼ばれる赤みの強いルビーは、最高の色と称される希少価値の高いものです。世界中で語り継がれる数々の伝説からも伺えるように、美しく神秘的なルビーは多くの人々を魅了してきました。ビルマでは無敵の力を授ける幸運のお守りとして。そして、ギリシャ・ローマ時代には、炎と戦いの神・マルスが宿ると信じられ、石の中でも特に強力なエナジーを持つものとされていました。ルビーを”愛”と”成功”の象徴とするインドでは、直接肌に石が触れるように身につけると、石の持つパワーを受けられると信じられています。
Episode愛と情熱のルビーは“右側”が鉄則
燃えるような色のルビーは、情熱と愛情を保つパワーを秘める石として、身体の右側に身につけると力を発揮する、と言い伝えられてきました。それを裏付けるように、中世ヨーロッパの王侯貴族を描いた肖像画でルビーを身につけている場合、そのほとんどが右側だとか。身体の右側は積極性を司るとも言われることからも頷けるジンクスのひとつです。
Sapphireサファイア色: 青、紫、黄、緑 他
硬さ:
サファイアと言えば一般的には青色のものがよく知られていますが、実際には無色、ピンク、紫、黄、緑など虹のように豊かなバリエーションの石が存在しています。しかし、19世紀以前、サファイアという名前は青い石に対してのみ用いられていました。そんなブルーサファイアについて中世フランスの司教マルボディウスは、”至上の美しさを持つサファイアは、汚れのない心、希望に感動する心、高潔さで輝く人間の心を表わす”と記述しています。サファイアが象徴するのは”誠実、慈愛”。また”不変の愛”を表わし、不貞を働くと光が失われるという言い伝えもあり、ヨーロッパでは浮気防止として恋人に持たせる習慣があったとか。インクルージョン(内包物)が少ないものほど透明感があり、その価値は高いとされています。
Episode美しい宝石に封じ込められた星
まるで星が浮かぶように光の筋が放射状に現れるものを”スター”と呼びます。見る角度によってゆらめく光は神秘的で、スターのあるものは貴重な石とされています。この不思議な光の筋の正体は、不純物として含まれる針状のインクルージョン。それが放射状に並ぶとスター効果が現れるのです。ちなみに、キャッツアイ効果は、一方向に並んだもの。
Labradoriteラブラドライト色: 青、灰、青灰 他
硬さ:
カナダ、ラブラドール半島のポールアイランドで、18世紀末に発見されたラブラドライト。青または灰色を基本とする色味のなかに、光の角度によって、まるで蝶の羽のように鮮やかな七色の遊色効果を示す魅惑的な石です。幻想的な青白い光を放つムーンストーンもラブラドライトと同じ石の仲間です。銀河系の惑星から宿ったと言われるラブラドライトの神秘的な輝き。その宇宙のエネルギーが鋭いインスピレーションをもたらし、創造性や潜在能力を引き出すとされています。また悲しみや不安、怒りといったネガティブなエネルギーを吸収し、プラスの精神状態へ導く”癒しの石”としても知られています。新しい世界へ一歩を踏み出す時や、なかなか勇気が出ない時などにも、心強い支えとなってくれることでしょう。
Opalオパール色: 無色、白、黄 他
硬さ:
見る角度によってさまざまに色がゆれるオパールの名は、貴い石を意味するサンスクリット語upalaから転じたローマ語opalusが語源だと言われます。微細な空隙に水分を含み、乳白色、黄、緑、赤など虹色の輝きを放つことから、希望を象徴する”神の石””天使の石”として古代ローマ時代から崇められてきました。キューピッドの目で作ったと語り継がれるオパールは、子供のように澄んだ瞳で物事を見つめ、未来への希望を見つけ出すことの大切さを教えてくれる宝石だったのです。また古代エジプトでは光と水のお守り、古代ギリシャでは未来を予知する石として言い伝えられてきました。複雑に変化する美しいオパールの色が創造性を高め、インスピレーションを与えるとされ、アーティストの石とも呼ばれています。
Episodeシェイクスピアも心惑わされた輝き
様々な学者や小説家による博物誌や小説など、オパールは歴史に名だたる作品にも多数登場しています。イギリスの劇作家シェイクスピアは、ロマンティック・コメディの傑作『十二夜』のなかで、女性の心の移ろいやすさをオパールの虹色の輝きにたとえ、”あなたの心はオパールようだ。いつも移り気で何を考えているのかわからない”と綴っています。
Pyriteパイライト色: 黄銅色
硬さ:
太陽のように輝く金に似た姿で、経験の少ない探査家を混乱させてきたことから”愚者の金”とも呼ばれるパイライト。古くから宝石としてはもちろん、丁寧に磨いて鏡としても用いられ、古代ギリシャやローマ、インカ帝国の遺跡からも発掘されています。ネイティブ・アメリカンのシャーマンも再生の護符として用いたとか。その名称は、石をハンマーで打つと火花が散ることから、ギリシャ語で炎を意味するpyrに由来しています。富と高貴さを表わし、金運を高めるパワーがあると言われています。持つ人をトラブルや危険、ネガティブなエネルギーから守ってくれる危険回避のお守りとしても人気。また、ポジティブで強い精神力を与えるパワーを宿すとも言われ、意志の弱い心を力づけて自信をもたらす石とされています。
Onyxオニキス色: 黒としろの縞模様 他
硬さ:
オニキスといえば一般的にブラックオニキスを示し、古代インドやペルシャでは”悪霊から身を守る石”として用いられてきました。また別れと出会いを司る天然石とも。
Pearlパール色: 白、乳白、黄、ピンク、黒 他
硬さ:
強い保護の力で邪気を払い、持ち主をプレッシャーから守ると言われるパール。月の力が宿るとされ、母性を高め、女性らしさを引き出す石と言われています。
Episode一般のパール百薬の長!?
“人魚の涙””月の雫”と称されてきたパールは、貝の体内で生まれる生体鉱物。古代エジプトの女王クレオパトラが美容の薬として服用したというエピソードや、神の心に飾られたという古代インドの神話、また中国の皇帝が”不老長寿の薬”として飲んだという逸話など、パールにまつわる多くの伝説が、宝石としての歴史の深さを物語っています。
Birth Stone誕生石12の月それぞれに割り当てられた誕生石は、その星の下に生まれた人の本質と共鳴し、幸運をもたらすと考えられてきました。誕生石をお守りとして身につける習慣は、18世紀の西欧から。あなたの宝石箱にはいくつ大切な石がありますか?
January1月 |
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February2月 |
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March3月 |
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April4月 |
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May5月 |
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Jun6月 |
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July7月 |
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August8月 |
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September9月 |
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October10月 |
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November11月 |
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December12月 |
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※歴史、伝承については諸説ありますが、本ページでは代表的なものに基づいて構成しております。
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Collection
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”自分らしさ”にこだわって選ぶ新しいベーシックダイヤモンド
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ファンタスティック・ビーストとのコラボレーションジュエリー
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アガットの人気アイテムを集めたスタンダードコレクション
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月明かりに舞うダイヤモンドダストと夜空に描かれるオーロラ。
まるで”輝きを身に纏う”冬のコレクションが登場 -
2024 Winter Limited Edition
1年の締めくくりにふさわしい、この時期だけの限定コレクションが登場
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ゲストと織りなす共感クロストーク
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螺鈿と蒔絵
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滝沢カレンさんと学ぶアガットジュエリー
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最もパーソナルで身近な天然石
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